信愛病院 ホスピスブログ vol.41 家族会~一年を思い出しひとつづつ~

秋のお彼岸が過ぎ、やっと季節と気候が同じになりそうです。
今年も暑い夏でした。その暑い7月、「第16回家族会」がありました。5月からスタッフは準備を重ねていました。看護師の仕事は、まずご家族への案内状に挨拶文を書き添えることです。患者様ご家族のことを、お一人お一人思いだしながら、丁寧に書きます。
入院期間は短い方は数時間、永い方は6ヶ月ほどといろんな方がいらっしゃいます。言葉を添えるということは、患者様ご家族を思い出す時間となります。
この方のために、お役に立てたのか、看取りとしてはどうだったのか…
入院された日に、ご家族に「病気が治って帰られることが一番ですが、残念ながら…。でも残された時間を、何とか良い時間にできるように、良いお見送りができた。と、思っていただけるようにとお手伝いをさせていただきます。」と、お話しします。私達にできることは、できることを見つけてよい時間をもってもらうことだけです。でも、書きながら思い出すことは、患者様や懸命に介護されるご家族からいただいた“力”でした。
今年は、昨年度ホスピス病棟で旅立たれた患者様155名の26家族43名の方が、参加して下さいました。信愛教会での記念式は例年と少し違う雰囲気の記念式でした。茶話会の席は窮屈に(狭く)感じるほどでしたが、皆さんの声が響いていました。
他部署の方・ボランティアの方々のお力をお借りして無事に家族会を終えることができたことを感謝致します。
心より慰めと恵みがありますようにお祈りします。また、真摯に毎日をひとつづつ…

(看護師 踊)

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