信愛病院 ホスピスブログ Vol.39 いつくしみ深き

みなさんは讃美歌をご存知ですか?クリスマスで歌われる『きよしこの夜』や『もろびとこぞりて』はよくご存知かもしれません。
ホスピスでは、年に2回讃美歌を歌う機会があります。1つはクリスマス、もう1つはイースターです。イースターは、イエス・キリストの復活をお祝いする時ですが、ホスピスでは聖書のお話と『いつくしみふかき」の讃美歌を歌います。

♪いつくしみ深き 友なるイエスは 罪とが憂いを とり去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて などかは下ろさぬ 負える重荷を

 ホスピスにへご入院される時、患者さまやご家族は多くの重荷を背負ってこられます。ひとりひとりのこころの中には、人には言えない憂いや嘆きがあり、さまざまな思いを抱えつつ、一日一日を過ごしておられます。イースター

そんな時、『いつくしみ深き』の讃美歌は、ひとりひとりのこころの中に入り込み、重荷を下ろさせてくれるのです。涙しながら歌う方、ずっと下を向いて聞いておられる方、歌われた後「温かい気持ちにさせられた」と微笑んでおっしゃる方…讃美歌が人をいやすことを知らされます。
讃美歌は不思議な力を持っています。ホスピスには讃美歌のCDもありますので、ぜひ聞いてみてはいかがでしょうか。

(チャプレン 大塚)