信愛病院ホスピスブログ vol.40 病棟から望む風景

緩和ケア病棟は、病院建物の最上階4階にあります。他の病院の心理士が病棟に行くことを何気なく「病棟に上がる」と表現していたのを耳にしたこともありますので、緩和ケア病棟は建物の上の方にあることが多いようです。外界の喧噪から離れて、苦痛のない、充実した時間を過ごしてもらおうという配慮なのでしょう。
病棟は、北側には武蔵野の丘陵を遠くまで見渡すことができ、西側には秩父から丹沢の山々,そして遠く富士山も望むことができる絶好の場所にあります。地名が示すように、病棟のベランダに出れば梅林を目の前に見下ろすことができていたのが、最近、宅地に変わってしまったのは惜しいことです。
その向こうには鉄道が走っていて、電車が頻繁に行き来しているのが見えます。黄色い古い型の車両、流線型をした銀色の新型車両、素早く駆け抜けていく特急電車。患者さんやご家族のさまざまな思いを乗せて今日も行き来しています。   (カウンセラー 笠井)
ベランダからの景色