月別アーカイブ: 2012年2月

信愛病院ホスピスブログ Vol.37 待ち遠しい訪問者(?)

当院の補助療法ボランティアとして位置づけられているものに動物触れ合い活動(動物介在活動)があります。平成9年9月から月1回実施されてきた活動で、公益社団法人日本動物病院福祉協会(JAHA)の御協力で獣医師と会員のボランティアさんが動物達をつれて病棟を訪れてくださいます。

動物達は一般家庭で飼われている室内犬や猫達(大きさも種類も様々です)で、家族として大切に育てられ躾もされている動物達です。無駄吠えはせず人に触れられても大人しい動物達です。腸内細菌の検査をすませ、病院を訪問する前日にはシャンプーをして来院します。

患者様は自宅で犬や猫を飼っていた方もいて、久しぶりに触れる動物のぬくもりに安心や、やすらぎ、懐かしさ等様々なやさしい感情が芽生え、普段職員にはなかなか引き出せない最高の笑顔や、時には涙ぐむ姿まで見られることがあります。「動物だけにできるマジック」と我々職員は話しています。

動物達が見せるパフォーマンスに一喜一憂する患者様とご家族、もちろん職員も、30分位の短い時間ですが、待ちに待ったひとときとなっています。また、当院の緩和ケア病棟では、ご自宅でお飼いになっている犬や猫をお連れになることができます。ご自宅にいる時と同じように愛犬や猫と共に過ごせることは患者様にとって何より大切な時間となることでしょう。

ハンドラーと訪問者